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RedHat Linux Enterprise kernelコンパイル

新規デバイスの追加、機能の有効化などを行う場合にしばしばkernelの再コンパイル作業が必要になります。ここでは、RHEL(RedHat Enterprise Linux)でkernelを再コンパイルする手順をまとめています。

Kernelソースの取得

up2date コマンドを利用して KernelソースをRHNから取得します。
# up2date --get --src kernel
この場合、すでにアップデート済みのkernelパッケージも併せて取得しますのでご留意ください。取得したkernelソースをインストールします。
# cd /var/spool/up2date
# rpm -ivh kernel-*.**.**.src.rpm
さらに、インストールしたパッケージを展開します。
# cd /usr/src/redhat/SPECS
# rpmbuild -bp --target i686 kernel-2.6.spec
以上作業により、
/usr/src/redhat/BUILD/kernel-*
以下にソースコードが展開されます。

kernelコンパイル

通常のLinuxカーネルコンパイル手順でkernelを構築します。
# cd /usr/src/redhat/BUILD/kernel-2.6.9/linux-2.6.9
# make mrproper
# make oldconfig
# make menuconfig
# make
# make modules_install
VPNサーバ(poptop)用のパッチを適用する場合にはmake mrproper以前に下記コマンドを発行してください。
# patch -p2 -i /dir/to/patch/linux-2.6.9-mppe-mppc-1.2.patch

追加デバイスドライバのコンパイル

システムに別途ドライバを導入する必要がある場合にはここでコンパイルし、インストールを行います。たとえば、FastTrakのドライバをインストールする場合には次のように行います。
# cd partial  (ドライバを展開したディレクトリ)
# export KERNEL_SOURCE_DIR=/usr/src/redhat/BUILD/kernel-2.6.9/linux-2.6.9
# make clean
# make
# cp FastTrak.ko /lib/modules/2.6.9-67.0.1.EL/kernel/drivers/scsi/

kernelイメージの作成

続いて、kernelイメージを作成し、インストールします。以前のkernel名と同じ場合には、既存のkernelイメージをバックアップします。
# cd /boot
# mv initrd-KERNEL-VERSION initrd-KERNEL-VERSION.old
kernelイメージの作成を行います。
# /sbin/mkinitrd /boot/initrd-2.6.9-67.0.1.EL.img 2.6.9-67.0.1.EL
作成したイメージを適切に起動するようにgrub.confを書き換えます。(liloを利用の方はlilo.conf)
# vi /etc/grub.conf
以上作業完了後、システムを再起動し、新しいkernelで起動することを確認してください。



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